世界の鍵のなりたち

ここでは、鍵の歴史について少し触れてみたいと思います。

鍵の歴史は意外にも古くて、紀元前2000年頃にさかのぼるといわれています。

この頃に使われていた鍵は「エジプト錠」といわれる木でできた鍵です。

諸説ありますが、一説ではこの「エジプト錠」この世界でもいちばん古い鍵のタイプともいわれています。

この「エジプト錠」と呼ばれる鍵は、エジプト文明の中で発明された鍵といわれていて、実際エジプト時代に描かれた壁画の中にもこの鍵が登場してきます。

エジプト錠

この時代の鍵は木製でできていたのですが、木製に対して時代がローマ時代に移っていくと鍵の材質が金属製になっていきます。

材質は金属製になりましたが、鍵の仕組み自体はエジプト文明で発明されたものと同じものでした。

いまでも、基本的な原理や仕組みはあまり変わらないものもありますので、エジプト文明の偉大さがわかりますよね。

エジプト錠とはどのような原理で動いていたものなのでしょうか。

エジプト錠にはピンがついていて、ピンのまわりには数個の穴がありました。

本当にシンプルなタイプの鍵で、ピンをこの数個の穴にさし込むことで鍵がかかる仕組みだったのです。

ピンを穴にさすと鍵がかかり、ピンを抜くことで鍵が開くという仕組みです。

エジプト錠は、現代では主流になっている「ピンシリンダー」のもとになったタイプなのです。

アメリカで開業された銀行向けに安全、安心、頑丈な鍵を作る職人だったライムス・エール氏が、古代エジプト錠にピンの機能を利用した鍵を作りました。

この鍵は大量生産に向いていて爆発的に世の中に広まっていきました。

この辺は大量生産が得意なアメリカらしい点ともいえますよね。

このライムス・エール氏が起業したエール社は、現代においても世界有数の鍵メーカーとして活躍しています。

ウォード錠

時代は進んで、中世頃になっていくと「ウォード錠」と呼ばれる鍵が生まれました。

このタイプの鍵は錠側に突起物があり、この突起物が鍵側のオウトツやデコボコと重なり合って鍵がかかるタイプのものです。

これは、まさに現代の鍵の仕組みとほぼ一緒ではないでしょうか。

この中世の時代に生まれた鍵は主にお城や教会などに多く使われていたようです。

ウォード鍵にある突起物とは障害物ともいえます。

この障害物をたくさん付けることによって、形状を複雑なものにして他の鍵との差別化をして安全面を確保したようですね。

ここから、いろいろな形のたくさんの鍵が登場していきました。

ウォード錠の特徴として、鍵穴の形にピッタリとハマらないと、気温的なことも影響して入れることもできないことがありました。

さらには、鍵穴に鍵を入れてから、鍵を回転させますが、本物以外の鍵じゃないと回せないところにも特徴がありました。

いまでは、当たり前のことかもしれませんが当時としてはこれが画期的な発明だったのです。また、ウォード錠はその見た目の美しさから、芸術的にも高い評価を受けています。

現代でも根強いファンがいるくらいです。

時代が進んだ現代では、電子錠やカード鍵といった、いろいろな最先端の鍵がありますよね。

その中でも、あえてウォード錠を使いたい自宅の鍵を古いウォード錠に変更する人達までいるそうです。

ファンというよりマニアともいえるのではないでしょうか。

当時の貴族の人達の間でも、鍵の機能性だけではなく、デザインや芸術性をも期待してウォード錠をオーダーすることが人気となったこともあるそうです。

アクセサリーとしての鍵

鍵をネックレスやペンダントのように胸から下げてアクセサリーのように見せるなんて芸術性が高くないと無理ですよね。

さらには、指輪などのアクセサリー、装飾品にもウォード錠を使う人も少なくないようです。

ウォード錠が中世ヨーロッパのおしゃれアイテムになっていたとは、当時の人々の感覚には驚きますよね。

それだけ、ウォード錠はデザイン性にも美しく高い評価を得ているのですね。

鍵を歴史的にみてみると、この中世の時代からしばらくの間は同じような鍵が使われていた期間が長かったようです。

次に変化が生まれたのは産業革命が起きてからのことでした。

150年くらいの間に本当にいろいろなタイプの鍵が生まれてグレードアップしました。

多くは人々の大切な命、生活、財産、安全などを守る目的のために鍵が進化してきたのです。

以上、世界の鍵の歴史や鍵の成り立ちについてお話しました。

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